この前、ゆずり葉、というタイトルのブログを読んだのだが、翌々日
偶然にも寝室の窓の外に繁っているのが、その木だと教えてもらった。
世代交代を詩的に表現するのによく用いられるゆずり葉だが、
言葉としてしか知らなかったので、この年になって知ったことが嬉しいような気恥ずかしいような。
3メートルはありそうな樹高、20センチ以上もありそうな濃い緑で厚そうな葉が
扇子を広げたようについている。
その葉の柄が、深い強い赤色をしている。けっこう長い。揃っているので印象的な赤だ。
次世代の葉は見えなかった。その姿が現れると古い葉は散るのだろう。
春にはエシャレットというらっきょう似の野菜を食べた。
夏には皇帝ダリアと知り合った。
年末には鉄線花の新種で、冬に白いベル状の花をつけるクレマチスを購入。
その花びらの厚さに驚かされた、たっぷり1ミリもある。固い。はらはらと散る。
そしてゆずり葉。
昨年の今頃は必死の形相で、駆け回っていたっけ。
3月11日の引っ越しをめざして。
いきなり揺れがきて、いきなり視界が黒い怒濤となる。
今回はそんな恐怖からは免れた。
あのとき誰もが、次の瞬間、なにがやってくるのか、思いもせずに生活していたはずだ。
今も、そうして暮らしている。
************
*不思議かな房総半島平らなる石器時代の果てなき空はも
*幻と玉の体は消え果てて白骨となりたるしらじらと
偶然にも寝室の窓の外に繁っているのが、その木だと教えてもらった。
世代交代を詩的に表現するのによく用いられるゆずり葉だが、
言葉としてしか知らなかったので、この年になって知ったことが嬉しいような気恥ずかしいような。
3メートルはありそうな樹高、20センチ以上もありそうな濃い緑で厚そうな葉が
扇子を広げたようについている。
その葉の柄が、深い強い赤色をしている。けっこう長い。揃っているので印象的な赤だ。
次世代の葉は見えなかった。その姿が現れると古い葉は散るのだろう。
春にはエシャレットというらっきょう似の野菜を食べた。
夏には皇帝ダリアと知り合った。
年末には鉄線花の新種で、冬に白いベル状の花をつけるクレマチスを購入。
その花びらの厚さに驚かされた、たっぷり1ミリもある。固い。はらはらと散る。
そしてゆずり葉。
昨年の今頃は必死の形相で、駆け回っていたっけ。
3月11日の引っ越しをめざして。
いきなり揺れがきて、いきなり視界が黒い怒濤となる。
今回はそんな恐怖からは免れた。
あのとき誰もが、次の瞬間、なにがやってくるのか、思いもせずに生活していたはずだ。
今も、そうして暮らしている。
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*不思議かな房総半島平らなる石器時代の果てなき空はも
*幻と玉の体は消え果てて白骨となりたるしらじらと